
「とにかく休みが少なくて給料も安い。それに人が少なく、いつも仕事が回らず毎日残業。地獄の日々でした」
水野さん(仮名・30歳)はそう静かに振り返ります。
30歳で物流倉庫に正社員として入社し、フォークリフトを操りながら食品を扱う倉庫で2年半勤務しました。
日勤は7:00~20:00、週休は1日という極限の労働環境。
拘束時間と体の悲鳴
毎日の業務は以下の通りでした:

拘束時間は長く、給料は手当込みで月27万円ほど。しかし、残業代は未払い。明らかにバランスを欠いた勤務体系でした。
「社畜脳になっていた」と語るほど、心身は限界に向かっていました。
ストレスと体調の崩壊
業務は常に人手不足で、通路が狭い中をフォークリフトで移動しながらピックミスが許されない緊張感。体重は3か月で10kg減少。
リーダーの気分によっては怒鳴られ、物を投げられることも。ドライバーに胸ぐらを掴まれかけた経験もあるといいます。
エナジードリンクとパチンコ依存
日々のストレスから、1日5〜6本のエナジードリンクを常飲。ロッカーには空き缶が溢れていたそうです。
「いつ死んでもいい」感覚になり、パチンコ依存も悪化。収入が追いつかず、最終的にドクターストップ。療養のため実家に戻ることに。
それでも好きだった「現場」
「仕事は嫌いじゃなかった。むしろ、好きだった。でも依存症がなければ、きっと続けていたと思います」
現場の厳しさの中にも、自分が必要とされる実感があったと語ります。
転職後の変化
現在は関東の別の倉庫で、フォークリフト業務を継続中。空気の良い環境、拘束時間の短縮、そして残業代がしっかり支払われる体制。
「人間関係は薄いけど、それが逆に楽。今の方が自分らしく働けている」と語ります。
物流倉庫に向いている人
- 黙々と作業したい人
- 集中力がある人
- 体力・精神的耐性がある人
「フォークリフトは現場で自然と身につく。『今日1日をやりきる』感覚が大事」と水野さん。
まとめ
- 物流倉庫の現場では長時間労働・未払い残業・強いプレッシャーが常態化
- 依存症により心身を壊し、退職に至ったが、経験は「後悔していない」
- 自分に合った環境・働き方を見つけることが大切
“働くこと”が、自分を壊すことになってはいけない。
水野さんの証言は、今まさに働き方で悩んでいる人への、大きなヒントを与えてくれます
🎥 YouTube動画はこちらからご覧いただけます。
また、YouTubeでは扱えないテーマや、文字でじっくり読みたい方向けの記事も、以下にまとめています。
▶【くろねこの証言】公式リンク集
https://lit.link/kuro_witness
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